カズ「ギスギス」寅さんヒントに最年長ゴール狙う

  • 和歌山で始まった1次キャンプでトレーニングに臨む横浜FCのFWカズ(中央)。左はMF中村、右はDF伊野波(YOKOHAMA FC提供)

キングが、日本中に笑顔を届ける。2月に54歳を迎える横浜FCのFWカズ(三浦知良)が21日、記録更新を誓った。

和歌山で行われている1次キャンプの2日目、オンラインで取材対応した。昨季は53歳9カ月23日でJ1最年長出場記録は更新したが、ゴールはお預けとなった。日本中、いや世界が待ち望む得点。「記録を期待してくれている。それに応えられるように」とJ1最年長得点記録へ走り続ける。

コロナ禍の影響で例年のグアム自主トレは中止。今月上旬に沖縄で自主トレを行い、和歌山へと移ってきた。持ち込んだものは映画「男はつらいよ」シリーズ。昨年のキャンプでも見入っていたお気に入りの作品を改めて鑑賞している。「ギスギスしたコロナ禍。寅さんなら、どう言うのかな、寅さんならどう捉えるのかな」と昭和の中に、現代を見る。

時代が変わろうと、語り継がれる不朽の名作。カズ自身も年を重ねようと、衰え知らず。昭和、平成、令和の時を経ても、変わらずにピッチに立ち続ける。「1つでも多く先発で出られるように」。男には、飽くなき探求心がある。

目指すはゴール。今年から恒例の朝の5キロ走は取りやめ、効率的な有酸素運動を導入。心拍数を約160まで上げ、約130に下がったところで、再度160まで上げるトレーニング方法に変更。試合中の動きを想定したメニューで体を作っている。どことなく、暗い世の中-。キングが、自身の得点で、光を差し込む。【栗田尚樹】

 

◆Jリーグの平均年齢 昨季の登録リスト発表時点(20年1月31日)で1650人の平均年齢は25・72歳。19年の同時期も25・71歳だった。近年、Jリーグは高齢化が進んでおり04年時の平均23・76歳からはおよそ2歳、上昇している。