FC東京が27日、開幕に向けた沖縄キャンプを本格始動させた。今季で就任4年目を迎える長谷川健太監督(55)のもと、初日から2部練習とエンジン全開でのスタート。午前練習から強度の高いトレーニングを行い、終了後にはピッチに倒れ込む選手も複数人いた。

コロナ対策で、例年は選手同士の関係を深める場でもあったスパやサウナも使用できない。昨季途中に期限付き移籍先の清水から復帰した東京五輪世代のMF岡崎慎(22)は「これがスタンダードになる可能性もある。ピッチでしっかり話すしかないと思う」と、新しいチーム作りを見据えた。

昨季は11大会ぶりにルヴァン杯を制し、長谷川体制で初となるタイトルを手にした。G大阪時代に国内タイトル3冠も獲得した指揮官は「タイトルは一つとることで集まってくるもの」と話すなど、優勝を経験して迎える新シーズンの重要性も熟知している。オフは大型補強こそなかったものの、層が薄かった部分の強化に成功した。浦和との開幕戦に向け、万全の体制を整える。