ジュビロ磐田が今季初の逆転勝ちを収めた。1点を追う前半11分、FW大津祐樹(31)が左クロスをヘディングで合わせて同点。後半も再び追う展開となったが、好調のブラジル人助っ人がチームを救った。同31分、MF松本昌也(26)の右クロスにFWルキアン(29)が頭でゴール左隅に流し込んだ。エースの5試合連続ゴールで追いつくと、同36分にはMF山田大記(32)がヘディングで決勝点。終盤で勝ち越し、勝利をもぎ取った。

鈴木政一監督(66)は「結果と内容がよくなってきている。特に(松本)昌也はいい判断をしてくれた」。指揮官が手放しでたたえた松本は、全3得点をアシスト。逆転勝ちを呼び込んだ陰の立役者は「3得点とも中の選手がいい入り方をしてくれた。僕としてはスペースに上げるイメージだった」と控えめに喜んだ。

チームの順位は4位のままだったが、2017年以来(当時はJ1)となる4連勝を飾った。中3日の次戦はアウェー山形戦。今季5点目を挙げた山田は「僕らが目指しているのは(J1)昇格だけ。とにかく勝ち続けていきたい」と先を見据えた。【神谷亮磨】