高校総体の東北代表2校を決める東北大会が開幕した。創部3年目の八戸学院光星(青森)は、ノースアジア大明桜(秋田)に3-0で快勝。2年生MF根本なぎさが、2ゴール1アシストの活躍でチームに貢献した。今日20日の準決勝で八戸学院光星は常盤木学園(宮城)と代表の座をかけて対戦する。

初出場の東北高校サッカー初戦で見事に勝利を収めた。6日の青森県大会決勝、八戸工大二戦からフォーメーションを4-1-4-1に変更。新しいフォーメーションで臨んだが、うまくかみ合わず、立ち上がりは不安定だった。前半の給水後に従来の4-4-2にフォーメーションを戻したが、相手のボールキープに苦戦し、シュート0で前半を終えた。

しかし後半2分、コーナーキックを獲得。ショートコーナーからMF津島流(2年)がゴール前で切り返し、左足を振り抜いた。ボールはゴール左に突き刺さり先制。この1点で八戸学院光星は勢いづいた。

同14分、根本がハーフウエーラインを越えたあたりで津島からボールを受け取ると、ドリブルから左足を一閃(いっせん)。「力いっぱい狙いました」。ロングシュートは相手GKの頭上を越えてゴールに吸い込まれた。

同37分には、ゴール前のこぼれ球をトーキックで押し込み、ダメ押しの3点目。「入れてやるという気持ちで打ちました」。気持ちで押し込んだ1発で試合を締めくくった。今日20日の準決勝・常盤木学園戦に向け「失点を0に抑えて、確実に1点を入れていきたいと思います」と意気込んだ。シュート8本の猛攻で力を示した八戸学院光星は、昨年10月の東北大会で1-9と大敗した強豪にチャレンジャーとして全力で挑む。