来季のJFL(日本フットボールリーグ)昇格に向けた過酷なサバイバル戦が開幕し、A組で元日本代表の伝説的ストライカー2人による対決が実現した。

高原直泰代表兼監督率いる沖縄SVと、同じく元日本代表の小倉隆史理事長兼監督率いるFC.ISE-SHIMA(三重)が初戦で顔を合わせ、両チーム譲らず0-0で引き分けた。

監督兼任の高原は、10番を背負い「FW」登録ながらボランチの位置でプレー。冷静かつ安定したボールさばきでゲームメーク役を担ったが、自身のシュートは後半のわずか1本。チームとしてもシュート6本に終わり、ゴールを奪うことはできなかった。

対するFC.ISE-SHIMAも小倉監督が見守る中、シュートはわずか3本と、決定機をつくれなかった。侍ブルーの教えのもと「絶対に負けられない」両チームは、ともに中盤で激しく肉弾戦を繰り広げた。前夜に行われたサッカー日本代表戦のごとく、意地と意地がぶつかる一戦となった。

同じA組では、福井ユナイテッドが藤枝市役所に3-0で勝利した。B組は、おこしやす京都がコバルトーレ女川(宮城)を1-0で下し、Criacao Shinjuku(東京)はFCバレイン下関(山口)に4-1で勝った。C組では、FC徳島と三菱水島FC(岡山)が1-1、アルティスタ浅間(長野)と北海道十勝スカイアースが0-0で、ともに引き分け発進となっている。

12チームが参加する今大会は4チームが3組に分かれて総当たりのリーグ戦を行い、各組1位の3チームと各組2位で成績上位の1チームが決勝ラウンド(24日~、東京・味の素フィールド西が丘)へ進出する。昨年までなら上位2チームが自動的にJFL昇格となっていたが、今季は12月に終了するJFLからJ3へ昇格するチーム数によって、JFL下位チームとの入れ替え戦などが行われる。