セレッソ大阪小菊昭雄監督(46)が4日、元日本代表MF乾貴士(33)に今季15得点のノルマを与えた。宮崎キャンプ13日目のこの日、オンライン取材で明かした。前日3日に2人で話し合う機会があり、指揮官が直接伝えたという。

「やはり私としては、今季はリーグ戦15点。もしくはアシスト(を含めて)、得点にかかわる数字を具体的に提示した。(その数字が実現できれば)チームの成績にも反映してくる。それだけの質の高い選手。最低限の数字として期待しています」

主に2列目の左サイドで得点に絡む選手だが、過去のプロ15年間で2桁ゴールは、09年C大阪で記録したJ2での20得点(47試合)が1度だけ。2番目はボーフム(当時ドイツ2部)の11-12年の7得点になる。欧州からC大阪に復帰した昨年は9月以降で8試合1得点だった。

過去の数字と比べれば、ハードルはかなり高くみられるが、実際にそれだけの能力があるのも確か。昨年11月に手術した右膝は万全の状態で、現在の宮崎キャンプでは、練習試合で60分ほどプレーできている。

同じくこの日、取材対応した乾は、具体的な数字は出さなかったものの「得点にかかわっていくことを、増やしていかないといけない」と明言。

新たにクラブの象徴である背番号8を担うことには「セレッソを大好きな気持ちは、本当に自分自身は他の選手にも負けていないくらい。そのチームで特別な番号を背負うのは責任も大きいし、覚悟を持ってやっているところはある」と真剣な表情で決意を示した。

宮崎キャンプは、完全非公開で実施する5日の練習試合(対戦相手は非公表)で打ち上げる。帰阪後はオフをはさみ、非公開で練習を再開させる。J1開幕は19日のアウェー、横浜Fマリノス戦になる。