元サッカー日本代表FWカズ(三浦知良、54)が加入したJFLの鈴鹿ポイントゲッターズが23日、三重県鈴鹿市内でトレーニングキャンプ2日目を行った。

午後には、カズのJリーグのヴェルディ川崎(現J2東京V)時代の後輩の、藤吉信次監督(51)率いる北信越1部福井ユナイテッドとの練習試合を行い2-1で勝利。カズは出場せず、前日22日のキャンプ初日からストライカーコーチとして参加している、V川崎時代の盟友武田修宏氏(54)と別メニュー調整で汗を流した。

カズは午後に、実兄の三浦泰年監督(56)から「カズとタケ、組め!」と指示が飛び、武田氏と組んでレジェンドチームと若手チームに分かれての4対4、8対8を精力的に行った。同氏は「俺もパートナーになってパスしたよ。俺がミスしたら、みんなにイジられて、カズさんも笑いが絶えなかった」と振り返った。2人でサッカーテニスも行い「俺はムードメーカーだから、リラックスできたと思うよ」と笑みを浮かべた。

練習試合後は、武田氏がV川崎の前身の日本サッカーリーグ・読売クラブ、V川崎、97年7月に移籍した京都パープルサンガ(現J1京都)でも後輩だった、藤吉氏を呼び、三浦監督、カズを交えて記念撮影をした。4人で「プロになる前の、読売クラブ時代のようで懐かしいね」と笑い合ったという。

武田氏は、カズが昨年12月に大阪府内で行った自主トレもともにしており、カズの「初めて鈴鹿でキャンプをするから、ストライカーコーチでお手伝いに来て下さい」と要請を受けて参加。リーグ戦で最後に2トップを組んだのは、武田氏が京都に移籍する前の97年5月24日の名古屋グランパス-V川崎戦で、カズは選手、武田氏はコーチと立場は変わったが四半世紀ぶりの“2トップ結成”となった。武田氏は、トレーニングキャンプ最終日の26日まで参加する予定。