JFLポイントゲッターズのFWカズ(三浦知良、55)が、国立競技場に戻ってくる。JFLクリアソン新宿は16日、第24節・鈴鹿ポイントゲッターズ戦を10月9日(午後1時開始)に国立競技場で開催することを発表した。JFL公式戦の国立開催は08年の横河武蔵野FC対アルテ高崎以来2回目で、新しい国立競技場では初となる。

カズは国立に数々の歴史を刻んできた。Jリーグ開幕戦、W杯予選、クラブで、日本代表で、ドラマを演じてきた。Jリーグ20、日本代表29ゴールは、ともに最多記録。競技場別でも「聖地」では圧倒的な成績を残す。

東京五輪の主競技場として19年12月に生まれ変わった時も「再び聖地になってほしい」と熱い国立愛をみせた。陸上やラグビー、音楽ライブなどが行われたオープニングイベントでも、誰よりも先にピッチを踏んだ。

今季JFLに移籍したことで「オールスターや記念試合などでないと立てないと思っていたピッチに、まさかリーグ戦で立てるとは」と、クラブや関係者に感謝。新宿もカズの鈴鹿を迎えるために、集客イベントを計画するなど準備を進める。

カズの国立で公式戦出場は、横浜FC時代の11年10月札幌戦が最後。10年9月の富山戦で得点した後「次は12年後」と話したが、今年がその12年後だ。「本当に楽しみ。ぜひ。6万人に来てもらいたいですね(笑)」。誰よりも「聖地」が似合う「国立男」カズはクラブを通じて喜びのコメントを出した。