アルビレックス新潟の右DF藤原奏哉(28)が26日、先発起用が濃厚な27日ホームFC東京戦でチームを今季リーグ戦初の連勝に導く覚悟を示した。クラブハウスのある聖籠町でパス回しなどを行い最終調整。練習後、自身の写真がプリントされたワイヤレスマイク「ミニ奏哉くん」をつけて試合前日会見に立ち、「ホームで連勝できればチームも波に乗れると思う。いい試合をしてしっかりと勝ちたい」と意気込んだ。

予測、技術、フィジカルの強さで対戦チームのウインガーを抑え込むドリブルキラー。今節もMF俵積田晃太(19)、MFジャジャ・シルバ(25)らボールを運べる難敵とのマッチアップが予想されるが、特長は試合映像で予習済み。「警戒している」と過信はしないが、自分の得意な間合いに引き込むイメージはできている。

神出鬼没な攻撃参加も魅力の1つ。1-0で勝った前節20日京都サンガ戦では後半14分にFW谷口海斗(28)の決勝点につながる右クロスを配球した。「相手の状況を見ながら有効なスペースをつく。継続し、攻撃に厚みを出したい」。3勝3分け3敗の勝ち点12で並ぶ東京を撃破して上昇気流に乗るためにも、攻守でフル回転する。【小林忠】