ホームで敗戦を喫することになったが、ガンバ大阪FW坂本一彩(20)は自身3戦連発となるゴールで存在感を示した。

この日の坂本は、これまでのトップ下ではなく左MFで先発。0-1の前半39分には、右サイドを抜け出したMFウェルトンからのマイナスクロスに走り込み、巧みにゴールに流し込んだ。「DFの足が出てきたのが見えたので、後ろで触るというか、左に流すことを意識した。ひらめきというか、そんな感じです」。とっさに判断を変えながらのプレーだったにも関わらず、スムーズに体を開いてシュートを流し込んだ。

試合出場を重ねたことでの成長が、このゴールを生んだ。今季G大阪に復帰した20歳は、この試合含めて9試合に出場。それにより「感覚が上がってきたし、周りも見えるようになっている。自分の持ち味は出せてきてるなと感じている」と確かな変化をつかむまでになった。試合には敗れたが、G大阪の将来を担うと期待される若武者は、この日も着実に成長を遂げていることを証明した。【永田淳】

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