首位チェルシーはホームでクリスタルパレスに競り勝ち、5季ぶり5度目の優勝が決定した。前半45分にMFアザールはPKを止められたが、こぼれ球を自ら頭で押し込んだ。

 試合終了間際、優勝を確信したチェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督(52)は相手のパーデュー監督とのあいさつを終わらせ、5季ぶりの優勝が決まる笛が鳴ると、右拳を握りしめた。「やるべきことをすべてやった。だからチャンピオンになれたんだ」と、自身通算22個目のタイトルを喜んだ。

 04年にチェルシーの監督に就任すると、1年目でチームを50年ぶりのリーグ優勝に導いた。翌シーズンも優勝して2連覇。07年に退任したが、その後もインテルミラノとRマドリードでタイトルを取り続けた。

 13年にRマドリードを退団した際には多くのオファーがあった中、「幸せを感じるクラブ」のチェルシーを再び選択。母国のポルトガルでは「戻らない方がいい。以前の栄光が台無しになる可能性がある」と言われたが、厳しい環境を好む指揮官にとっては愚問だった。「私はリスクを冒したが、再び優勝を手にすることができた。本当にうれしい」。名将が自身の信念を貫き、最愛のクラブに再び栄冠をもたらした。