ドルトムントの日本代表MF香川真司(26)が、全3得点に絡む活躍を見せた。ホームのヘルタ戦にフル出場。前半27分に先制アシストし、後半は2得点の起点になった。前節まで公式戦3戦連発。初の4戦連発こそ逃したが、好調を維持して明日9月1日、W杯ロシア大会アジア2次予選に臨む日本代表に合流する。

 ドルトムントの3得点はすべて香川から生まれた。前半27分、まず先制アシストだ。右CKをショートで受けて、ゆっくり前進。DFを右にまたいで揺さぶった後、左へ急加速し、左足で柔らかい浮き球を送った。これがファーサイドで待っていたDFフンメルスの頭にピタリ。192センチのドイツ代表が決め、香川の今季2アシスト目となった。

 後半6分にはチーム2点目を演出。左サイドから中央に持ち込み、右サイドバックのギンターへパス。ワンタッチで落とし、FWオバメヤンが押し込んだ。2-1の同ロスタイム3分には、FWラモスの得点をアシストしたMFムヒタリアンへパスを通し、1アシスト2起点で勝利に導いた。

 リーグ戦3連勝としたが「まだ3試合。長い戦いが始まったばかり」と満足しない。無得点が悔しい。後半27分にGKのパスミスを拾ったが、力強く蹴りすぎて無人のゴール左に外した。初の公式戦4戦連発は達成できなかった。

 それでもチームの公式戦8戦全勝に貢献し、15-16シーズン最初の国際Aマッチデーを迎えた。明日9月1日に帰国し、日本代表に合流する。狙うはハリルジャパン初ゴール。絶好調の今なら決められるはずだ。【鈴木智貴通信員】