ACミランがホームでナポリに0-4で惨敗した。発熱によってナポリ戦に向けた練習を休み、試合前日にようやく練習復帰した日本代表FW本田圭佑(29)はベンチのまま出番なし。前節ジェノア戦から2試合連続で出場機会なしに終わった。
試合後、本田はチームの惨状についてコメントした。日本の報道陣とのやりとりは次の通り。
-今日の試合はだいぶ、相手にやられた
「個人的には、問題点が分かりやすくなっただけで、その問題点は(これまでと)変わっていないし、問題点が大きくなったとかもない。
今日の試合でファンや経営陣、選手たちはこういうところで大きく傷付くのだろうから、今日の敗戦を、この大敗をしっかりと受け止めて、この敗戦から何かを学ばないと、いつまでたってもチーム再建というのはほど遠いかなと思う」
-次に出られるチャンスは巡ってくると思うか
「というか、なんで出られなくなったか分からないので。あと、(チームが)こういう戦いをしていて出られるチャンスがないほうがおかしいでしょ。
イタリアのメディアでも大問題になると思うが、誰がいいとか誰が悪いとかという答えをこの試合で話し合う時点で。まずナンセンスだと思います。
(このままでは)ある程度誰がやっても無理だというのは、もう分かったと思う。この3年くらいを振り返れば。そこを、今日しっかりそこを洗わないと。(マンチェスター)シティやパリサンジェルマンくらい(強化に)お金を使うか、そうでないのであればやはりもう少しストラクチャー(組織)の部分から見直していかないといけない。
でも、選手らが気付いていてもこのチームは変わらない。やはりトップの人間が、経営陣が気付く、そして監督が気付く。そして選手たちが気付くこと。と同時にファンたちもやはり気付いていかないと。僕はそのファンの拍手のタイミングとかを見ていても、勝つことだけに左右されているファンだなというのはすごい感じるんで。内容など見ないし、勝てば拍手をする」
-監督は、精神的なものがチームの問題なのではないかと言っている
「それはどういうことなのかな。選手の責任であるという話をしている時点で、ナンセンスだと思う。3年間いろいろな選手を試してきた。その間に(強化に)100億くらい使って、選手たちを今試しているわけでしょ。
(世界)トップのプレーヤーではないにしても、少なくとも代表選手が集まっている集団。それでなぜ出てる選手が与えられたポジションで生き生きとプレーできないのか。もう少し構造的なもの、評価基準が重要。評価基準をメディアからファンから監督から経営陣から、全員がもし変えることができれば、大きく再建につながるじゃないかなと思う」
-本田選手については、もう少し攻撃的にという声も聞こえるが
「(それについて話すと)長くなるかな。専門的な話になってしまうんで。シンプルに言えばヒントは今日のナポリにあると思う。それで分からないようであれば、再建にはあと5年、10年はかかると思う」
-今日のナポリはサポートが早かった。ああいう距離感でパス交換ができれば、改善できるのでは
「(移籍してから)もう2年間ずっと思っている話だけど、逆にイタリア人たちに聞きたい。そこに気づかないのかと。今ユベントスも少し危ないでしょ。そうなったら、本当にイタリアは危ない。だからイタリアのメディアに伝えておいてください。僕の話したことを。またさんざん僕のことたたくでしょうけど」