ヘーレンフェインの日本代表MF小林祐希(24)は、3-0で快勝したローダ戦にフル出場し、リーグ戦6試合ぶりの白星に貢献した。

 最後に勝利したのは1月14日のデンハーグ戦。2月は3連敗と苦しい1カ月だったが「俺がこのまま苦しい時期を経験せずにそのまま3位とかでフィニッシュしていたら、俺は逆に調子に乗っていたかもしれない。やっぱり甘くない。これからのヨーロッパでの生活に絶対生きてくる1カ月だった」とポジティブに話した。

 小林の一問一答は次の通り(取材 エリーヌ・スウェーブルス通信員)

 --久々の勝利

 良かったです。それはほんとうれしいです。ちょっとそっち(OBの観戦)のことに気が行っちゃってて。

 --ファンニステルローイが見に来てる

 はい。彼と会う時間を作ってくれるって、クラブがなんかすごい俺に優しく。『祐希、レジェンド知ってるか』みたいな。え、マジで、みたいな。ちょうど家族も来てるし。まあ、家族は知らないと思うけど。みんなで会えたらいいなと話をしていたら『じゃあ、会わせるよ』って。

 --先週とは表情が違う

 やっぱりね、どんな内容でも勝ちが一番ですよね。選手にとっては。やっぱり(5戦勝ちなしで)スタジアムの雰囲気があんまり良くないのを試合中に感じていたので。やっぱり、相手が退場していて、相手を釣り出すためにボールを回していると、前に行けよ、みたいな。あーっていう周りのストレスを感じたから。いやいや、俺らはもう大人のサッカーをしているんだよ、後半戦だしっていう気持ちでやってました。

 --ペースを落としてって周りにジェスチャーしながらやってたけど、ディフェンダーの選手たちはどうだった

 彼らは早くサイドにパスをしたいんですよ。攻めたいんですよ。監督がサイドを使えってセンターバック2人に言っているから。あいつらは言われたことをやりたいんですよ。でも、今日はサム(ラルソン)もアルバ(ゼネリ)も(相手に)引っかかってたじゃん。

 別にそこで無理に突っ込ませる必要もないし。相手は1人退場しているし。そこは、落ち着けって言うか。いいから、監督が言っていたって勝ち点3を取れば監督は何も言わないからってことを言いました。

 --11番(ラルソン)と13番(ゼネリ)への依存度が高すぎるのか

 依存度が高いっていうか、監督がそこの1対1をしてほしいんですよ。一番リスクがなくて、仕掛けられるポジションだし。あいつら、自信を持ってやっているし。けど、前半はほぼ引っかかってて、サムとかも。切り替えが遅かったから、ハーフタイムに言いましたけどね。いいよ、別に仕掛けるのは、でも、それをカバーしてるのは誰だって。

 --得点シーンの前のFKを取った時の前のプレー。あのときは2番(マルツォ)が変なボールを蹴って9番(グーチャンネチャド)のところで引っかかって。小林選手のところで落ち着かせたっていうところから

 あれも、相手がそんなに寄せてこないから、出来たけど。あれがしっかりと頭で競りに体ごとつぶしにくるような相手だったら、ちゃんと競りに行ったんですけど。相手は距離を取って、あんまりグイグイと来なかったんで。これはいけるわと思って。

 --ますますああいった場面での余裕ができてきた

 ああいうのをやると拍手してくれるからうれしいですよね。日本だったら当たり前のように捉えられて。あそこであれはすごく緊張しますよ。緊張というか難しいですよ。でもサラッとやって、サラッとプレーを展開させるっていうのに対して拍手が来ると、なんかうれしいなって。

 このポジションでも楽しさが見つけられるなと思いますよね。ほんとはもっと前に行きたいんですけど、このポジションでの楽しさを見つけるという意味では、サポーターが分かってくれるのはすごいうれしいです。それが得点につながるとか。得点につながらないかもしれないけど、チームが自信を持つというか。それが、充満してくれればいいかなと思いますけど。後は、ちょっとホッとしましたね。ほんとにね。