コンフェデ杯決勝で、ドイツが1-0でチリを破って優勝したことについて、3日の独紙ビルトが以下のように報じた。

 主審が試合終了を告げる笛を吹くと、レーウ監督はコーチ陣と抱き合い、選手は子供のように芝の上を跳びはねて喜んだ。まるでW杯を勝ち取ったかのような喜びようだった。

 377日後、W杯ロシア大会で本物のトロフィーをまた勝ち取りにいく。今大会ではノイアー、ミュラー、エジル、ボアテング、フンメルスら主力を休ませての優勝。U-21欧州選手権優勝から2日後に、ドイツは次のタイトルを手にした。

 キャプテンを務めたMFドラクスラーは大会MVPに選ばれた。「大会前に嘲笑されていたことが力になった。優勝するにふさわしいプレーができた。これでタイトルをもって休暇に入ることができる」とコメント。MFキミヒは「短い時間でこれだけ一緒に成長できるなんて。すごいみんなだよ」と話した。

 レーウ監督は「大会を通して素晴らしいパフォーマンスを披露した。メガレベルで誇りに思う。決勝はマジカルなものだ。選手はこの試合を忘れることはないだろう」と話した。

 決勝では前半20分まではチリが圧倒的にドイツを追い込んだ。シュート数9対1、ボール支配率はチリが64%。だが、元ハンブルガーSV選手が手痛いミス。同20分、チリMFディアスは自陣ペナルティーエリア前でFWウェルナー相手にボールを失う。フリーで持ち込んだウェルナーはGKを引き付けてシュティンドルにパス。1次リーグでもチリから得点を挙げていたシュティンドルは、無人のゴールにボールを流し込んだ。

 今大会シュティンドルは計3得点。ゴールデンシューズ賞は同じく3得点ながら、2アシストもマークしたウェルナーが獲得した。

 平均年齢24歳と若いこの代表チームは、同30歳と経験豊富でハードなプレーを見せるチリを相手にクレバーなプレーを見せた。このメンバーから来年のW杯メンバーに残れる選手は? レーウ監督は「今大会に参加した選手はみんな、これまで以上にチャンスがある」とコメントした。