バルセロナは負傷中のフランス代表FWウスマン・デンベレ(23)について、今夏の移籍市場で売りに出すことを既に決定しているとスペイン紙スポルト電子版が6日に報じた。

2017年夏に当時のクラブ史上最高額となる1億500万ユーロ(約126億円)プラス出来高ボーナス4000万ユーロ(約48億円)の5年契約で入団したが、度重なるけがもあり、期待されたようなパフォーマンスを見せることができていない。そのため、バルセロナは今季終了後にデンベレの代理人に放出する意向を告げる予定だという。

もっとも、8月に再開予定の欧州チャンピオンズリーグ(CL)までにけがが回復するとみられているデンベレについて、バルセロナは大活躍を期待しているとのこと。その理由は多額の移籍金を少しでも多く回収するためにはCLでの好パフォーマンスが必要不可欠と考えているためである。

デンベレの元に正式なオファーはまだ届いていないが、これまでにいくつかのオペレーションに含まれる可能性の報道が出ており、ユベントス、パリ・サンジェルマン、リバプールなどのチームが移籍先候補に挙がっている。その一方で、けがの多さは懸念材料になっている。

デンベレはバルセロナでのプレー継続を希望しているが、新型コロナウイルスの影響による財政難も関係し、クラブは今夏に売却することを考えている。

(高橋智行通信員)