バルセロナとリオネル・メッシが、パリ・サンジェルマンのブラジル代表FWネイマール(29)が古巣バルサに復帰するよう、本人にプレッシャーをかけていると、スペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が12日に報じた。

ネイマールは数週間前まで、22年6月30日で切れるパリ・サンジェルマンとの契約を3年延長することで合意しているとみられていた。しかし一転して現在は来季の去就が不透明になっているという。

ネイマールに古巣復帰を検討するよう、バルセロナとメッシの両方からプレッシャーがかけられており、ネイマールはパリ・サンジェルマンとの延長契約にいまだサインしていないという。

しかしバルセロナは新型コロナウイルスの影響を大きく受け、財政難に陥っている。ネイマール獲得を成功させるには、金銭に加えて何選手かをパリ・サンジェルマンに移籍させなければならない見通しだ。

バルセロナは19年夏にも同様の手法でネイマール復帰に動いた。17年夏に2億2200万ユーロ(288億6000万円)で売却した同FWと再契約するため、移籍金1億3000万ユーロ(約169億円)に加え、ラキティッチ(現セビリア)とジャン・クレール・トディボ(現ニース)の譲渡およびウスマン・デンベレの期限付き移籍という条件をパリ・サンジェルマンに提示。だが最終的に実現しなかった。(高橋智行通信員)