欧州サッカー連盟は(UEFA)は24日、今夏の欧州選手権でデンマーク代表クリスティアン・エリクセンの命を救った医療チームと、同代表の主将であるシモン・ケアーにUEFA会長賞を授与すると発表した。

6月12日にコペンハーゲンで行われたデンマーク-フィンランド戦で、エリクセンは突然倒れて一時は心停止に陥ったが、医療チームの迅速な対応と専門家による緊急治療のおかげで、現在は回復への道を歩んでいる。

ケアーはその際、エリクセンの気道を確保するなど真っ先に反応。緊急治療の様子を観客やカメラに見せないよう、チームメートで囲んで壁をつくるなど指示したり、エリクセンのパートナーを落ち着かせるように話しかけるなどし、そのリーダーシップが称賛されていた。

UEFAのチェフェリン会長は「この大会の真のヒーロー」と表現し、「今回の賞はサッカーという枠を超越している。人生がどれほど貴重であるかを思い出させる、重要で永遠の記憶になる」とした。