バルセロナは14日、欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ第1節でバイエルン・ミュンヘンをホームに迎える。その一戦に向け、バルセロナのロナルド・クーマン監督(58)が前日、記者会見に出席した。

母国オランダのテレビ局NOSのインタビューで、契約問題についてジョアン・ラポルタ会長に苦言を呈したクーマン監督だったが、この日は「自分の契約に条件などないが、我々は今、その件について話しているわけではないので、これ以上、その話をしたくない。しかしどんな監督であっても、バルセロナの指揮官になるには試合に勝つ必要がある。我々は変化の瞬間を過ごしており、私の将来は重要ではない。重要なのはクラブとチームの未来だ」と契約延長に何の条件もないことを訴えた。

ラポルタ会長との関係性については「我々の関係は良好だよ。もし何かあれば、そのたびに話し合っている。我々はクラブのためにベストを尽くすことを望んでおり、話し合うこともある。会長との間に問題はないし関係性は完璧だ。何の不満もない。些細(ささい)なことはあったが、すでに話し合い、同意している」トラブルが何もないことを強調した。

欧州CL優勝の可能性に関しては「それは答えられない質問だ。明日、結論を引き出すことができるだろう。チェルシーが優勝したが、彼らは優勝候補ではなかった」と見解を述べた。

対戦相手のバイエルン・ミュンヘンについては「個人のクオリティーが非常に高い素晴らしいチームであり、経験豊富な選手がそろっている。一方、私は欧州CLに参加するのを楽しみにしているし、ホームでプレーするので良い結果を出せるように頑張るつもりだ」と印象を述べた。

昨夏、リスボンで行われた準々決勝でバイエルンに2-8の大敗を喫したことに関しては「それは1年前の話だ。その夜、大きな苦しみを味わった選手たちがいるし、そのことは心の留めておきたいことだが、我々にはその状況を変えるチャンスがある。強い気持ちを持ち、バイエルンを苦しめられるように努力しなければいけない。我々は優れた選手たちをそろえている素晴らしいチームなので、彼らを苦しめることができる」と意気込みを語っていた。

(高橋智行通信員)