12日のリーズ戦でタックルを受け、左足首脱臼の重傷を負ったリバプールMFハーベイ・エリオット(18)の負傷後の行動が話題となっている。

英リバプール・エコー紙電子版によると、エリオットはリーズ市内の病院に運ばれた。医師の診断を待っている際、同じようにサッカー中に腕を骨折した13歳のジェイコブ君と出会い、少年に対して思いやりの言葉をかけたのだという。

ジェイコブ君の父親イムランさんは「ジェイコブから話し掛けたわけではなく、エリオットの方からジェイコブがどうやってけがをしたのかとか、サッカー全般についていろいろ聞いてくれたんだ。素晴らしい人柄で、サッカーについてのアドバイスもくれた。自分もケガをして、本当なら誰とも話をしたくないはずなのに、ジェイコブも元気を取り戻したと思う」とエリオットに感謝した。

エリオットはその場で着ていたユニホームを脱ぎ、右足のスパイクとともにジェイコブ君にプレゼントしたという。イムランさんは「エリオットは『もう片方のスパイクもプレゼントできなくてごめん』と謝っていた。左足の方は“ラッキー・スパイク”としてとっておくんだと言っていたよ」と明かした。

エリオットは自身のけがの原因となったタックルを仕掛けたリーズDFストライクに対しても「彼のせいじゃない。サッカーではあり得ること」と寛容な姿勢を見せており、その人間性に称賛が集まっている。