レアル・マドリードが、アウェーでバルセロナに2-1と勝利した。観衆8万5000人、満員のカンプ・ノウで行われた伝統の一戦は、カウンターに勝るレアルの持ち味が結果を左右した。

前半32分、レアルが鮮やかなカウンターから先制した。自陣ゴール前で相手ボールをカットしたDFアラバが左のロドリゴへパス。そのままアラバは前戦へ走ると、その間にビニシウスから右のロドリゴへとテンポ良くパスが渡り、再びアラバに戻ってきた。エリアの角やや内側の位置から、左足でゴール対角へ強烈な一撃を放った。目の覚めるような弾丸シュートがゴールネットに突き刺さった。守備の要のセンターバックが、大事な試合で均衡を破った。

レアルの追加点は試合終了間際、ロスタイムの後半48分だった。バルサの攻撃を阻むと、すぐさまカウンター攻撃を開始。左サイドを抜け出したMFアセンシオがドリブルで持ち込み、左足でシュート。GKがセーブしたが、ゴール前にこぼれたボールをFWルーカス・バスケスが相手選手と競り合いながら、ゴールへ押し込んだ。ダメ押しの2点目となった。

バルサも後半52分、途中出場のFWアグエロが右サイドのDFデストからのクロスボールをニアサイド、右足ボレーでたたき込んだ。ラストプレーで1点を返したが、焼け石に水だった。このまま試合はレアルの1点差勝利に終わり、直近のクラシコは4連勝とした。

バルサ注目の背番号10番、18歳のFWアンス・ファティは前半終了間際にエリア内からシュートを狙う場面があったが、あえなくブロックされるなど期待された見せ場はなし。後半29分にアグエロと交代となった。

クラシコ終了時点で、両チームとも1試合少ないながら、バルサは9試合4勝3分け2敗の勝ち点15の暫定8位、レアルは9試合6勝2分け1敗の勝ち点20で暫定首位となっている。