【アルラヤン(カタール)13日(日本時間14日)=千葉修宏】22年W杯カタール大会予選・大陸間プレーオフが行われ、オーストラリア(アジア)が0-0からのPK戦を5-4で制してペルー(南米)に勝利。5大会連続6度目のW杯出場を決めた。延長後半終了間際に登場したPK要員のGKアンドリュー・レッドメイン(33=シドニー)が好守でW杯切符を引き寄せた。オーストラリアは11月21日開幕の本大会でフランス、デンマーク、チュニジアと同じD組に入る。

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両チームともチャンスはつくりながら、0-0のまま突入したPK戦。オーストラリア・アーノルド監督の“奇策”が奏功した。「レッドメインはPKが得意だし、相手選手の頭の中に疑問を生じさせたかった」。指揮官は延長後半終了間際に正GKライアンに代えて、控えのレッドメインをピッチに送り出した。

長いあごひげがトレードマークの同GKだが、プレースタイルはもっと奇抜。両手を広げ、ゴールライン上でダンスを踊るようにステップを踏む独特のアクションで相手を幻惑した。ペルーの3人目が左ポストに当てて失敗すると、相手6人目が左へ蹴ったボールは横っ跳びセーブ。W杯切符を引き寄せた。

ただ試合後の同GKは一転、謙虚でおとなしかった。テレビのインタビュアーから「国民的ヒーロー」と紹介されると「自分をヒーローとは思ってないよ。ほんの少しプレーしただけだから。120分間戦ったみんなが素晴らしかった。自分は出場機会を与えてもらったことに感謝したい」と控えめな声で答え、独特のアクションについても「以前もクラブでやって成功したんだ。ばかげた動きをしてね」と照れ笑いしながら説明した。

オーストラリアは前回W杯ロシア大会のメンバーから“レジェンド”ケーヒルやジェディナク、クルーズといったベテラン勢が抜け、今回のアジア最終予選ではB組3位に甘んじた。それでも土壇場の粘りでW杯出場権を得た。控えGKの執念のセーブに「先輩」たちから受け継がれた気持ちの強さが表れていた。