FIFAランキング1位のブラジルが、PK戦の末に前回準優勝のクロアチアに敗れ、2大会連続で4強入りを逃した。

1-1で突入したPK戦。クロアチアが1番手から4人連続で決めた一方で、ブラジルは1人目のFWロドリゴが止められ、4人目のDFマルキーニョスのキックはゴールポストに直撃して外した。敗退が決まると、FWネイマールは号泣。悔しさから涙が止まらなかった。

エースの王様ペレに並ぶ一撃で、ブラジルが勝利への流れをつかんだかにみえた。0-0で迎えた延長前半ロスタイム。ネイマールはワンタッチでパスをつなぎ、自らペナルティーエリア内に切り込み、ゴール右から強烈なシュートをたたき込んだ。ペレに並ぶブラジル代表歴代最多となる通算77得点目で均衡を破った。しかし、延長後半12分。クロアチアFWペトコビッチに、ペナルティーエリア内中央から強烈なゴールを浴び、試合をふり出しに戻された。

前半は互角にボールを保持する展開だったが、後半に入ってからはブラジルペース。クロアチアはGKリバコビッチのファインセーブ連発などチーム一丸の粘り強い守備で応戦し、前回ロシア大会で3試合連続で延長戦を戦って決勝に進んだ精神力の強さを発揮。120分で決着はつかず、最後はPK戦で勝負が決した。