開幕戦でオランダとナイジェリアが対戦した。1990年代から2000年代にかけてバルセロナなどで活躍した元オランダ代表FWパトリック・クライファート氏の四男であるFWシェーン・クライファート(16)が先発出場。左ウイングでプレーし、細かなタッチや正確なクロスで見せ場を作った。試合後は「難しい相手に無失点で勝てたので結果に満足しています」と笑みを浮かべた。

4歳からサッカーをはじめ、パリサンジェルマンの下部組織を経て、現在はバルセロナ下部組織でプレー。スペイン紙「マルカ」の報道によれば、17年に9歳にして大手スポーツメーカーの「ナイキ」と契約した。同メディアによれば、ヨーロッパでのスポーツ選手としては当時の最年少での契約だったという。

現在の目標は、バルセロナでトップ昇格を果たすことだ。トップチームで同ポジションのFWアンス・ファティを参考にしているといい「将来の目標はワールドカップやチャンピオンズリーグで勝つこと」と力強く語った。

愛用のすね当ては右に自身の、左に父のイラストが描かれている。「父が力を与えてくれる。(利き足は右だが)左でも得点できる。精神的なものだけど、自分は信じている」と、偉大な父への思いも口にした。

次男のジャスティン・クライファートは16年9月にオランダ1部アヤックスでデビューし、17歳でプロ初ゴール。18年にはオランダ代表に初選出され、ローマなどを経て現在はスペイン1部バレンシアでプレーしている。サッカーのサラブレッドであるクライファート家。まだあどけなさも残る16歳は「毎日一生懸命プレーして成長したい」と、明るい笑みを浮かべた。

今大会は日本代表、オランダ代表、ナイジェリア代表、米国代表が出場。6月4日まで、総当たり戦で行われる。