「レオン」や「ブラックスワン」等で知られるイスラエル系米国人女優のナタリー・ポートマン(42)が、23年女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会でプレーする女子サッカー選手たちの可能性について言及した。

ポートマンは米女子プロサッカーリーグNWSLで、なでしこジャパンの遠藤純も所属するエンゼル・シティーFCの共同創設者。現在は開催中の女子W杯のためにクラブの共同オーナーやスタッフらとともにオーストラリアに滞在している。

ポートマンはプロスポーツチームのオーナーになることなど夢にも思っていなかったそうだが、息子のひとりが男子サッカー選手を見るのと同じように女子選手を「憧れと熱狂」をもって見ていることに気づき、意識が変わったという。

「私は『これはまさにカルチャーが変わってきたということかも』っていう感じだった。もし私の息子たちが女性をそういうふうに尊敬するのであれば、すべては変わると思う」。ポートマンはシドニーのオペラハウスで4日に開催された男女平等についてのサミットで語った。

「本当に興奮した。女性選手たちがアイコンであり、ヒーローであるなんて。2019年W杯でのフィールド内外での彼女たちのリーダーシップに私は本当に感銘を受け、子供たちも同じように反応するのを目にしたの」。

ポートマンはエンゼル・シティーのオーナーグループに、世界最高のアスリートやハリウッドスターらを集めた。チームは初年度の22年シーズンは8位に終わったが、平均観客動員数はリーグトップの1万9105人だった。

ポートマンがチームをつくる上で、最初に助けを求めた1人が、共同創設者のカーラ・ノートマン。テクノロジー系ベンチャー投資家だ。ノートマンは「ナタリー・ポートマンはスター・ウォーズの女王であり、女性初のマイティ・ソーでもある。ならばナタリーが可能だと思うのなら、もしかしたら可能かもしれないと思った」という。

エンゼル・シティーの使命のひとつは、チケット売上の1%を選手に還元するということ。選手たちは、ソーシャルメディア上で販売を促進する手助けをする。クラブはすでに1万6000枚近いシーズンチケットを販売している。

また、エンゼル・シティーのスポンサーシップの10%は、地元のコミュニティー・パートナーシップに寄付されている。