レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(22)が、アジア杯から中2日で迎えた古巣のマジョルカ戦にフル出場した。決定的な場面をお膳立てしたが、味方選手が決めきれず0-0のドローに終わった。
2月3日のアジア杯準々決勝イラン戦に1-2と敗れ、1カ月に及ぶ代表活動が終了。チームに合流して間もない久保だったが、当たり前のように4-3-3の右FWで先発出場した。
前半、サイドに開いて攻撃を広げる役回りが多く、ゴール前に進入する場面は見られず。最前線のターゲットマン、FWサディクを狙った攻撃を展開していく。ただサディクの雑なプレーが目立ち、決定機まで持ち込めなかった。
一方のマジョルカは、日本代表監督も務めたアギーレ監督のもと、少ないタッチ数で素早く攻撃を仕掛けた。カウンターからフィニッシュまで持ち込むなどホームでやや優勢に試合を進めた。
後半に向けたピッチで久保は、サディクに対して身ぶり手ぶりで動き方を指示。攻撃の立て直しを自ら図った。意欲の見える久保は後半スタートからドリブルで前へ運ぶ場面が増え、チームにも勢いが出てきた。
7分にマジョルカにカウンターから決定的な場面をつくられたが、逆に1分後、Rソシエダードは左サイドを抜け出したFWバレネチェアが中央へ速いクロス。中央のサディクが胸で直接押し込もうとしたが、ミートせずにボールは流れた。初めての決定機だったが生かせなかった。
さらに後半13分、自陣からのカウンター攻撃。前線に走った久保はパスを受けると中央へ持ち込み左サイドからゴール前へ入ったMFブライス・メンデスへ。左足シュートはGKにセーブされるもこぼれ球となり、サディクが角度のない位置から右足で狙ったがサイドネットへと外れた。
その後も久保は右サイドから1つ中の位置でボールを収め、大外からDFトラオレのオーバーラップを引き出す動きで攻撃を活性化させる。久保のボールタッチ数が増えた後半は、Rソシエダードが試合の主導権を握った。
後半26分には久保が決定的な場面をつくった。左サイドへ回り、スルーパスを引き出すとゴールライン際まで持ち込み、中央のサディクへ丁寧にパス。だが押し込めば1点という場面で、サディクの左足のワンタッチシュートはゴール上へと外れるミスキックとなった。絶好のお膳立てが水泡に帰し、さすがに久保も表情をゆがめた。
そしてチームのブレーキとなったサディクは後半33分、ベンチに下がった。
Rソシエダードは引いて守備ブロックを敷くマジョルカに対し、終盤はハーフコートゲームを展開した。攻撃的MFを2枚交代する中、過密日程で戦う久保は最後までピッチに立ち続けた。イマノル・アルグアシル監督の厚い信頼が見えた。
試合は0-0のドローで終了。アウェーで優勢に試合を進め、2月27日の第2戦をホームで迎えるRソシエダード。決勝進出へ半歩、前進したと言えそうだ。

