【ナッシュビル近郊(米国)11日(日本時間12日)=佐藤成】FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会に臨むサッカー日本代表に激震が走った。ケガの影響で別メニュー調整が続いていたMF遠藤航(33=リバプール)が離脱。FW町野修斗(26=ボルシアMG)が代わりに追加招集されることが決定し、新主将はDF板倉滉(29=アヤックス)に託された。
前主将で、今回はサポートプレーヤーとしてチームに帯同しているDF吉田麻也(37=LAギャラクシー)が新主将の板倉について語った。
板倉とはドイツ2部シャルケ時代にともにプレーした仲。センターバックを組んで代表でも戦った盟友だ。「彼はどちらかというと引っ張るというよりかは、一緒に進んでいこうというタイプで、僕に近いのかなと思いますけど」と想像した。その上でこう背中を押した。
「コウとは時間を長く共有してるんで、それはプライベートも、特にドイツの時なんかはずっと一緒にいて、自分の持ってるものをなるべくコウに少しでも多く、伝えていけたらいいなと思いながらシャルケの時は過ごしてたので。今からこの数日で何か大きく変える必要はないと思います。むしろ今までやってきたことが評価されてのアームバンド(キャプテンマーク)だと思うので。いつも通りやればいい」
非常事態こそ、総合力が問われる。吉田の他にもベテランのDF長友佑都(39=FC東京)やメンター役のMF南野拓実(31=モナコ)らが板倉をサポートすることができる。吉田は「コウがキャプテンを任されたから、じゃあ滉がやらなきゃいけないではなく、他の選手も含めて全員でこのチームを前進させるために何をしなきゃいけない。みんなが話し合いながらやることは大事だなと思います」とうなずいた。
弟のようにかわいがる板倉に対してさらなる成長の機会とすることを期待する。
「これコウにとっても大きなチャンスで、コウがもう30になる手前で、こういう役割を担う場面が来たっていうのは、彼にとって、彼自身が選手として成長する大きなきなチャンスでもあるし、こういうことはチームにとっても、これを乗り越えればより大きくなれるチャンスだなと」
どんな状況でもポジティブ変換して前進していく。
離脱が決まった遠藤は2月11日のサンダーランド戦で左足甲の靱帯(じんたい)を痛めて手術。リハビリに励み、5月31日のアイスランド戦で復帰していた。しかし同試合で左足に違和感を覚え、前半のみで交代。6月2日から始まったメキシコ・モンテレイでの事前合宿から別メニュー調整が続いていた。
ベースキャンプ地の米国ナッシュビルに移り、10日の練習では部分合流。復帰に向けて状態が上がっていると思われたが、11日の練習には姿を現さなかった。
チームは14日に1次リーグ初戦のオランダ戦(ダラス)を迎える。大会規定でケガ人や病人が出た場合は初戦の24時間前までにメンバーの入れ替えが可能。タイムリミットが迫っていた。


