【ダラス(米国)25日(日本時間26日)】日本(FIFAランキング18位)がスウェーデン(同38位)と引き分け、F組2位で3大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。相手はC組1位のブラジル(同6位)に確定。中3日で迎える日本時間30日の午前2時、最多5度の優勝を誇るカナリア軍団に米ヒューストンで挑む。

日本は昨年10月14日、ホームに招いての国際親善試合で3-2の逆転勝ちを収めた。1989年(平元)7月23日の初対戦から36年。過去13戦勝ちなし(2分け11敗)で、合計の得失点差-30(得点5、失点35)と全く歯が立たなかった相手に、前半は遊ばれた。

しかし、前半0-2からひっくり返す。MF南野拓実、MF中村敬斗、FW上田綺世のゴールで大どんでん返しを演じ、ブラジル連盟(CBF)111年の歴史で初という屈辱、前半2点リードからの逆転負けを食らわせた。

ただ、この試合で日本の1点目を“献上”するパスミスを南野に送ったDFファブリシオ・ブルーノやGKウーゴ・ソウザの“戦犯”は今大会選外。C組1位通過を決めた、現地24日スコットランド戦のメンバーとは大きく顔ぶれが変わっている。

GKはリバプールの世界的名手、正守護神のアリソンに。4バックも、パリ・サンジェルマンで欧州チャンピオンズリーグ(CL)2連覇を果たした主将DFマルキーニョスらが復帰するなど、最終ライン4人は全員が昨秋の親善試合と入れ替わっている。

さらに、史上初の欧州5大リーグ完全制覇を遂げた名将、イタリア人のカルロ・アンチェロッティ監督が戦術を浸透させている。決勝トーナメントを前に「今の私たちはチームとしてプレーできている。もちろん改善点はあるが、チームとして大きく成長し、より手堅くなった。一発勝負のノックアウトステージでは堅実さが不可欠。私たちは、その堅実なチームになれている。より完成度の高いチームになれている」と自信を見せていた。

W杯では06年ドイツ大会の1次リーグ第3戦で対戦して以来20年ぶり。FW玉田圭司の先制弾で目を覚まさせてしまい、最終的に1-4の逆転負けを食らっている。ロナウド2得点、ジュニーニョ・ベルナンプカーノ、ジウベルトの後半4得点で粉砕された。大舞台では優勝以外、批判にさらされる。本気の「王国」は覚悟が違う。

今大会もRマドリードのFWビニシウスが3戦連発の計4得点と右肩上がり。堅守速攻の形も磨き上げている。

さらに、スコットランド戦で34歳の「背番号10」FWネイマール(サントス)が途中出場し、涙の復活劇に一体感を増した。

左膝前十字靱帯(じんたい)断裂の重傷を乗り越えて、約2年8カ月ぶりにセレソン復帰。もともと日本戦は22年まで5戦連発の9得点と「ジャパンキラー」でもある。世界に名だたる厄介な男たちが、真剣勝負の舞台で「史上最強」森保ジャパンに立ちはだかる。