ブラジルの至宝、ネイマールが代表からの引退を表明した。地元メディアの取材に「全力を尽くした」。「ここで始まり、ここで終わった。これでもう終わりだ」。16年にわたるセレソン(代表)での活動に終止符を打つことになった。

34歳となった10番は18歳だった2010年8月10日、米国との親善試合でデビューした。その場所こそ、この日戦ったスタジアムだった。決勝会場でもあった。02年日韓大会以来の6度目の優勝、そして自身初の世界一をこの地で飾ることを思い描いていたのだろう。4度目のW杯挑戦で、その夢はかなわなかった。

ブラジルだけでなく、世界中のファンを魅了し続けてきた「クラッキ(名手)」だった。この日のノルウェー戦では最後にプレゼントが待っていた。後半22分から途中出場すると、2点を追う追加タイムの後半50分、PKのチャンスを与えられた。以前と変わらぬ落ち着きと正確なキックでゴール右へ流し込んだ。

4大会連続のゴールでW杯通算9点目。Aマッチは通算130試合、あのペレやロナウドらを上回る最多の80得点58アシストという記録をもってカナリア軍団から身を引くことになった。

たび重なるケガで2年半も代表から遠ざかり、近年は右ふくらはぎの慢性的な痛みもあったという。ただ1次リーグ最終戦のスコットランド戦、この日のノルウェー戦と2試合での終焉(しゅうえん)。26人中11人が30代となっていたブラジル代表はこの敗退を機に、新世代へと移行していく。

30年まで契約があるアンチェロッティ監督は「我々の仕事は続いていく。チームを改良しながら、新しいアイデアを探しながらトライしていきたい」と話した。

◆ネイマール 本名ネイマール・ダ・シウバ・サントス・ジュニオール。1992年2月5日生まれ、ブラジル・サンパウロ州出身。16歳でサントスとプロ契約し、17歳でデビュー。バルセロナでは14-15年シーズンに欧州CL優勝に貢献。その後もパリSGなどで活躍した。10年にA代表でデビューし、16年リオ五輪で金メダル。W杯には4度出場も14年の自国開催の4位が最高だった。175センチ、68キロ。右利き。

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