欧州議会の議員数十人が、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長(56)の調査を求めて動いていることが分かった。AP通信が報じた。

議員たちは、米国代表FWフォラリン・バログンがレッドカードを受けたにもかかわらず次戦でのプレーを許可されたことについて問題視。FIFAインファンティーノ会長に対する調査が開始されるように欧州各国のサッカー連盟へ働きかけているという。

バログンは1日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦でレッドカードを提示された。通常、次戦に出場できなくなるが、米国のドナルド・トランプ大統領がインファンティーノ会長に働きかけ、FIFAは出場停止処分を保留。バログンは6日のベルギー戦に出場できることになった。

欧州議会のバリー・アンドリュース、ララ・ウォルタース、ニールス・フグルサング各議員は共同声明で、「FIFAが大会の途中でレッドカードによる出場停止の規則を変更することは恥ずべきことであり、正義の歪曲(わいきょく)である」としている。

さらに声明は「またしても我々は、インファンティーノとFIFAがトランプ政権の要求に屈するのを目の当たりにした」と非難。

議員たちは、EU諸国のサッカー協会に対し、インファンティーノ会長の調査を行うようにFIFA倫理委員会を動かすことを要求。トランプ政権からの圧力が処分解除の要因だったかどうか、さらにはトランプ大統領に「FIFA平和賞」を授与したことが「政治的中立性などの潜在的な違反」であるかどうかを調査するよう求めたという。

FIFAは、出場停止処分の解除は規律委員会の決定であると述べている。

議員たちによると、これまでに35人の同僚議員が各国協会への書簡に署名したという。「スポーツの美しさは、公平で透明性のあるルールに基づいていることにある。政治的な圧力によって誰がプレーするかを決定することをインファンティーノが許せば、この公平性の感覚は失われてしまう」と議員たちは述べている。