26年W杯北中米大会は9日(日本時間10日)のフランス-モロッコ戦を皮切りに準々決勝が始まる。28年ぶりの出場で初の8強入りを果たしたノルウェーは、「母国」イングランドに挑む。決勝トーナメント2回戦では「王国」ブラジルを撃破。エースのFWハーランド(25=マンチェスター・シティー)だけでなく、主将のMFウーデゴール(27=アーセナル)らタレントをそろえ、「ロー」と凱歌(がいか)を響かせる。

   ◇   ◇   ◇

ノルウェーはFIFAランキング31位で、8強進出チームの中で最下位。FWハーランドを擁し、欧州予選を8戦全勝で突破したことから今大会のダークホースに挙げられたが、船をこぐようなパフォーマンス「バイキング・ロー」で一体感を高め、一気に主役候補に名乗りを上げた。

市場価値2億ユーロ(約370億円)のハーランドだけでなく、アーセナルのプレミアリーグ制覇に貢献した主将のMFウーデゴールも約120億円の価値があり、強烈なリーダーシップでチームをまとめ上げる。

広い視野と正確無比な左足のパスで好機をつくり、今大会は3アシスト。決勝トーナメント2回戦のブラジル戦(2-1)では2-0とリードを広げた直後にピッチ上でチームを集め、まだ終わっていないとばかりにゲキを飛ばした。

4強入りを懸けたイングランド戦ではアーセナルで同僚のFWサカ、MFライスらとぶつかる。主将は「彼らのことはよく知っている。我々にとっては大きな試練だが、さらに歴史を塗り替えたい」と意気込んだ。

その司令塔とともに中盤を引き締めるのがベルグとベルゲ。背番号6のベルグは国内リーグのボデグリムトで主将を務め、25-26年の欧州チャンピオンズリーグ(CL)でクラブ初の16強進出に貢献した。背番号8のベルゲはプレミアリーグのフラムで中核を担う。

さらに、両ウィングはセルロート(アトレチコ・マドリード)、ヌサ(ライプチヒ)ら実力者がそろい、25-26年のブンデスリーガで2位の15アシストを記録したリエルソン(ドルトムント)は右から攻め上がって文字通り、ハーランドをアシストする。

中盤で豊富な運動量を見せるベルグは「攻撃陣にスターはいるが、チームの強みは組織力」と言う。ウーデゴールは大一番を前に「世界中に我々の実力を証明してきた。ブラジル戦もそうだったが、不利な立場だったとしても何が起こるか分からない」。優勝候補のイングランドを下したとしても、番狂わせとは言えないかもしれない。

 

ハーランドのノルウェー優勝ある? 決勝Tで日本撃破国を倒した国が過去4度W杯制覇の不思議法則