スタッツ・パフォーム社のデータ分析メディア「Optaアナリスト」は14日(日本時間15日)に行われる北中米ワールドカップ(W杯)準決勝・フランス対スペインを分析。「最強の矛と最強の盾の戦い」と表現した。
Optaのスーパーコンピューターがはじき出した優勝確率はフランス33.58%、スペイン23.84%、イングランド22.62%、アルゼンチン19.96%となっており、この試合の勝者がW杯を制する可能性が高いとしている。
同メディアによると、スペインとフランスは4強に到達するまでに、少し異なる道のりを歩んできたという。
ラ・ロハ(スペイン代表)は強固な守備の基盤の上に成功を築き上げ、一方のレ・ブルー(フランス代表)はスターぞろいの攻撃陣を最大限に活用してきた。
守備の強さは、サッカーファンがすぐにスペインサッカーと結びつけるものではないが、ルイス・デラフエンテ監督率いるチームは、それを自らの戦術のレパートリーに加えただけでなく、近年の成功における重要な要因としている。
スペインは代名詞であるパススタイルを維持しており、今W杯では1試合あたり598本のパスを成功させ(アルゼンチンに次ぐ2位)、どのチームよりも高い平均ボール支配率(66%)を記録している。
しかしそれに加えてスペインは相手に与えるチャンスを最小限に抑えることにも成功している。
6試合を終えて、スペインが受けた枠内シュートはわずか7本。これは、記録に残る男子W杯(1966年以降)において、1試合あたりの被枠内シュート数(1.17本)が全チーム中で最も少ない数字だ。
アイメリク・ラポルテはスペインの守備陣を巧みに統率している。同DFの11回のインターセプトを上回るのは、ダヨ・ウパメカノ(フランス、12回)のみだ。
GKウナイ・シモンも、スペインの最終ラインの背後に出たボールの処理において素晴らしい活躍を見せている。スペインは通常、高い位置からのプレスを狙うためラインをかなり高く設定するが、キーパーによるスイーパーとしてのプレーをシモン(6回)よりも多く試みたGKは3人のみとなっている。
さらに、スペインの主将であるMFロドリは、前十字靱帯(じんたい)の負傷から復帰して以来の最高のプレーを見せている。合計18回のタックルを記録しており、今W杯でこれより多いのは3選手のみ。また、ロドリはボール奪取を32回記録しており、これより多いのは4選手のみだ。
一方、フランスの攻撃は文字通り驚異的で、6試合で16得点を挙げている。すでに47本の枠内シュートを記録しており、これは優勝への道のりで53本の枠内シュートを放った1998年以来のW杯での最多記録だ。1試合あたりの平均枠内シュート数7.8本は、1966年以降の記録の中で最高である。
前線の筆頭はもちろんFWキリアン・エムバペで、同FWは今回もまた傑出したW杯を謳歌(おうか)している。
8ゴールを挙げてリオネル・メッシ(アルゼンチン)とゴールデンブーツ(得点王)を争っているが、重要なチャンスメーカーであることも証明している。
エムバペは16回のチャンスを創出しており、この数字を上回るのは他に3選手のみで、さらに3つのアシストも記録している。
エムバペは、現バロンドール保持者であるウスマン・デンベレと良好なパートナーシップを築いている。このコンビはW杯において互いに19回のチャンスを創出している(エムバペからデンベレへ10回、デンベレからエムバペへ9回)。1966年以降のW杯において、互いに20回以上のチャンスを創出したペアは3組のみだ。
エムバペとデンベレだけでなく、マイケル・オリーセも主役を演じている。バイエルン・ミュンヘンに所属するウィンガーは5アシストでアシストランキングのトップに立っており、単一のワールドカップでこの記録に到達した選手としては、ドイツのトーマス・ヘスラー(1994年)以来で、ペレ(ブラジルの単一W杯最多となる6アシストまであと1に迫っている。
火曜日の夜、ダラスでの準決勝は最強の矛と盾の対決に注目だ。


