最速女王、福島千里(26=北海道ハイテクAC)が、前日、女子200メートル予選のレース中に起こした左足ふくらはぎのけいれんの影響で同100メートルを棄権した。

 この日、会場入りしたが、左足の張りを訴え、出場を取りやめた。指導する中村宏之監督は「本人は出たいと言っていたが、大事を取った。ケガをしたわけではないので心配はしていない」と説明した。

 前日の同200メートルでトップで直線に入った直後にけいれんを起こした。「ゴールにたどりつけるか分からなかった」と本人が話すほど失速。決勝には出場し、優勝(23秒54)したものの、その代償は少なからずあった。昨年の同大会も右足種子骨骨折の影響で同レースを棄権している。

 今後は5月の世界リレー選手権(神奈川)、セイコーゴールデンGP(神奈川)には出場する予定だ。