ジャカルタ・アジア大会(8月)の陸上男子200メートル代表・飯塚翔太(27=ミズノ)が30日、成田空港発の航空機で欧州遠征に出発した。

 100メートルの2大会などに出場予定。金メダルを目標に掲げるアジア大会へ向けての仕上げとなる。「弾みになるように。勝負にこだわりたい。10秒1台を出せればうれしい。200メートルにうまくつなげられたら」と話した。遠征には水素吸入器も持参。レース後の疲労回復が目的で、「お試し」と日本選手権前からレンタルしているという。万全を期して、調整を進めていく。

 また7月22日のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会には男子400メートルリレー代表として参戦する。銅メダルを獲得した昨夏の世界選手権と同じロンドン競技場が舞台。世界選手権金メダルの英国など強豪が集まるとみられるだけに「結果を出せば、自信になると思う。世界にアピールできるチャンス」と口にした。5月のセイコー・ゴールデングランプリ大阪で日本(山県-飯塚-桐生-ケンブリッジ)が出した37秒85は今季世界最高だ。バトンワークは「微調整をやれれば」と言う。いいイメージを上積みし、アジア大会へと向かいたい。