青学大時代に箱根駅伝で活躍し「3代目山の神」と呼ばれた神野大地(25=東京陸協)は1時間2分19秒だった。

ペースが上がっても、無理に付いていかず、自らのテンポを刻んだ。それでも招待選手で順位こそ付かないが、全体6番手でフィニッシュ。「状態がいいと確認できた。強い練習をしてきた中でしっかり走れた」と納得の表情だった。

次戦の福岡国際マラソン(来月2日)が「本番」となる。今回は“前哨戦”のようなメンバーがそろっていた。前マラソン日本記録保持者・設楽悠太(26=ホンダ)からは20秒遅れたが、最強の公務員ランナー川内優輝(31=埼玉県庁)には30秒先着。「マラソンでしっかり結果を残せるように頑張っていきたい。MGC(マラソン・グランドチャンピオンシップ)の出場権を取り、出るからには誰にも負けないという気持ちで走りたい」と語った。

無念の途中棄権だった9月のベルリン以降、「ほぼ毎週」の30キロ走を重ねる。1年前は「2週間に1本とかだった」という。夏から約2カ月半のケニア合宿を積み、考え方が変わった。「ケニアのマラソンを目指す選手は毎週、ロング走を入れていた。ケニアの選手がやっている取り組みを吸収して、福岡国際に向けてはやってきています」と話す。

今年5月にはプロに転向した。「山の神」で終わるわけにはいかない。4度目となるマラソンで結果を渇望する。