男子リレー悲願金へ異例案、個人出場を1種目に制限

日本陸連は16日、都内で理事会を行い、東京オリンピック(五輪)男子400メートルリレー代表の選考基準として、個人種目の出場を「原則として1種目のみとする」とした異例の案が出され、継続審議とした。

悲願の金メダルために、個人種目での負担を少なくすることが狙いだ。男子サニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)、小池祐貴(24=住友電工)ら100、200メートルとも出場を狙っていた選手が、男子400メートルリレーに出場するには、種目を絞ることが「原則」として必要になる。

五輪の日程は以下の通り

8月1日 男子100メートル予選

同2日 男子100メートル準決勝、決勝

同4日 男子200メートル予選、準決勝

同5日 男子200メートル決勝

同6日 男子400メートルリレー予選

同7日 男子400メートルリレー決勝

世界選手権と比べても、日程は詰まっている。個人2種目に出場し、ともに決勝に進めば、それは計6本のレースを走った後、リレーに挑むことも意味する。リレーには完調で挑めない可能性が極めて高くなるため、異例の形にした。

たしかに歴史的には世界大会の個人2種目出場が、リレーへ懸念材料にはなっている。15年世界選手権の高瀬、そして17年世界選手権ではサニブラウンも100、200メートルとも代表になるも、世界大会独特の厳しいレースの反動から、その後のリレーは欠場を強いられた。今年の世界選手権でも、100メートル自己記録9秒98の小池が両種目に出場も、400メートルリレー予選時は本調子には遠く、決勝は多田に交代。有力な海外勢もしかり。今季200メートル19秒88のアジア記録を樹立し、両種目にチャレンジした謝震業(中国)はリレーの予選で中国新に貢献するも、負傷で決勝は走れず。英国のヒューズも100メートル決勝、200メートル準決勝を戦い、リレー決勝はバトンを渡した後、けいれんの様なしぐさがあった。悲願の金メダルのための作戦になる。

ただ、100メートルで9秒97の日本記録、200メートルで日本歴代2位の20秒08の自己記録を持つサニブラウンは前日16日、帰国した時に2種目出場で「頑張ります」と強い意欲を示していた。