【シンガポール3日=奥山将志】スーパーラグビー(SR)の日本チーム、サンウルブズは、今日4日のキングズ(南アフリカ)との今季第2戦に向け、会場となるシンガポール国立競技場で約1時間の調整を行った。気温30度、湿度が90%に迫るコンディションの中、初先発が決まったFB江見翔太(25=サントリー)は気合十分。日本開催の19年W杯日本代表を目指す異色のラガーマンが、初勝利につながる活躍を誓った。
「成り上がり男」が初勝利をもたらす。開幕戦での活躍と、FBにけが人が続出しているチーム事情から先発入りが決まった江見は「WTBでもFBでもやることは変わらない。攻撃の部分を求められていると思うし、結果を残したい」。体にまとわりつくような暑さもどこ吹く風。表情からは充実感があふれ出た。
異色のキャリアだ。商社勤めの父の影響でインドネシアで生まれ、東京・学習院高でラグビーに出合った。2部に当たる関東大学対抗戦Bグループの学習院大時代に大柄な体を生かした突破力が認められ、U-20日本代表入り。卒業後、トップリーグの強豪サントリーに入り、同大出身初のトップリーガーとなった。
15年シーズンにトライ王に輝くと、今季はチームの2冠に貢献。日本代表との連携を進めるサンウルブズに初招集された。とんとん拍子にステップを駆け上がってきたが、反骨心と目標は見失っていない。大学時代は部員が少なく紅白戦をするのがやっと。グラウンドも他部と時間差で使っていた。「ここまで来られてうれしいが、ここがゴールではない。目標は19年のW杯。そこで戦うためのステップだと思っている」。
学習院大出身者がSRでトライを決めればもちろん初。母校の先輩で、マラソンで世界選手権に出場した川内優輝を尊敬する25歳は「もちろん狙っていきます」と拳を握った。【奥山将志】
◆江見翔太(えみ・しょうた)1991年(平3)12月8日、インドネシア・ジャカルタ生まれ。学習院高1年でラグビーを始め、学習院大時代に7人制日本代表、U-20日本代表。14年にサントリー入り。ポジションは主にWTB。180センチ、95キロ。


