痛い1敗を喫した。スーパーラグビー(SR)参戦2年目の日本チーム、サンウルブズがキングズ(南アフリカ)に敗れ、開幕2連敗となった。

 昨季1勝1分け13敗の最下位(18位)のサンウルブズと同17位のキングズとの戦い。前半22分にSH田中からのパスでCTBラファエレがトライを奪うもミスが続いた。湿度90%の多湿でボールが滑ったのか、トライ寸前で落球する場面が多々あり、前半を7-17で折り返した。

 後半は50メートル走5秒台の“俊足WTBコンビ”が活躍。同26分には福岡、終了間際には中鶴がトライを決めた。2人は小中学校の5年間、福岡・玄海ジュニアラグビークラブで一緒にプレーした幼なじみ。先月25日のハリケーンズ戦で初めて組んだが、昨季王者の圧倒的なパワーとテクニックにスピードを生かせる場面がほとんどなかった。

 サンルブズは19年W杯日本大会に向けて、日本代表強化を目的に結成された。選手53人のうち日本代表経験者は35人。昨季の15人から倍増した。ハイランダーズ(ニュージーランド)でSR優勝経験もある田中やFB松島らの代表の主力も新加入。大幅に戦力アップしたのは間違いないが、世界の壁は厚い。この日、絶対に勝たないといけない試合を落としてしまったオオカミ軍団。厳しい戦いが続く。