競泳の女子高生コンビがバタフライでメダル奪取を誓った。

 東京・淑徳巣鴨高2年の池江璃花子(17=ルネサンス亀戸)と同3年の長谷川涼香(17=東京ドーム)が14日、世界選手権(競泳は23日開幕、ハンガリー)に向けて、羽田空港から出発した。

 池江はメダルの期待がかかる100メートルバタフライなど個人4種目とリレー2種目の出場が確定。大会中に出場選手を決める混合400メートルメドレーリレー、混合400メートルリレーもメンバー入りすれば、13年バルセロナ大会の萩野公介の7種目を超え、日本人最多8種目に出場する可能性がある。先月の欧州GP後は調子を落とした時期もあったが、徐々に復調。「東京五輪を見据えて、自信を持てる良いレースをしたい」と、50、100メートルバタフライではメダルを狙う。

 200メートルバタフライが主戦場の長谷川は「メダルを取る」と、常に公言して自身にプレッシャーを与えてきた。メダル候補だった昨年リオデジャネイロ五輪は準決勝9位で8位以内の決勝に進めず号泣した。「去年はプレッシャーに負けた。大きな試合で自分の力を出せるようにしたい」と、メダル獲得でリベンジを果たす決意は強い。最近は将棋界の最多連勝記録を30年ぶりに塗り替えた最年少棋士、藤井聡太四段(14)に憧れる。「自分も注目される中で連勝できる選手になりたい」と年下のスーパー中学生からの刺激を力に変えるつもりだ。