リーグ屈指のタレント軍団アルバルク東京が、開幕戦で大阪エヴェッサに81-60と快勝した。筑波大4年のスーパールーキー馬場雄大(21)もチーム事情で急きょ出場。得点こそなかったが、アグレッシブな守備と走りで勝利に貢献した。関東アーリー杯での公式戦デビューに続き、リーグ戦初戦でも確かな足跡を残した。

 ダンクシュートが出なくても、馬場は光っていた。第1クオーター(Q)残り1分でコートに入ると、いきなりギアを上げた。相手パスを指先に引っかけ、ルーズボールに飛び込む。相手の反則を誘い、竹内の同点に追いつくフリースロー2本につなげた。

 記念すべきリーグ戦デビューは10分55秒。シュート2本で3リバウンド、2アシスト、得点0に終わったが「試合に出て無得点は記憶にないですね。でも、チームに害を与えるようなプレーだけは避けようと考えていました」と笑顔で振り返った。

 8月下旬に日本代表のアジア杯から戻ると、教員免許取得のための教育実習があり、練習に合流できたのは、開幕直前の1日だけ。出場はあきらめていたが、パヴィチェビッチ監督から前日に出場を告げられた。小島の故障など手薄になったガード陣の穴を埋めるためだった。

 同監督は「出場時間は少なかったが、いいプレーでチームに貢献してくれた」とたたえた。第2節は9、10日に駒沢体育館でホーム開幕戦。いよいよホームでスーパールーキーがお披露目される。【桝田朗】

 ◆馬場雄大(ばば・ゆうだい)1995年(平7)11月7日生まれ、富山県出身。富山第一高から筑波大へ進学。15年に日本代表候補、U-24日本代表となる。日本代表は17年2月のイラン戦でデビュー。同年6月の東アジア選手権、8月のアジア杯も出場。195センチ、90キロ。ポジションはスモールフォワード。