国際オリンピック委員会(IOC)は1日、ロシアの国ぐるみのドーピング問題を受けて2014年ソチ冬季五輪で採取した同国選手の検体を再検査した結果、ノルディックスキー距離男子50キロフリー金メダルのアレクサンドル・レグコフと距離複合などに出場したエフゲニー・ベロフを違反による失格処分とし、五輪から永久追放すると発表した。

 昨年12月に世界反ドーピング機関(WADA)の調査チームが最終報告書を公表後、IOCは検体にすり替え工作などの不正の疑いがある28選手の調査を進めており、さらに処分が下る可能性を示唆した。男子40キロリレーでレグコフがメンバーだったロシアの銀メダルも剥奪される。

 IOCは来年2月の平昌五輪に出場する可能性がある選手を優先して調査中で、12月の理事会でロシア選手団に対する決断を下す見通し。