東地区3位の仙台89ERSが、西地区4位の広島ドラゴンフライズに108-89で大勝した。100点ゲームとホーム連勝は、いずれも今季初。開幕からのスタートダッシュには失敗したが、B1復帰へ巻き返しの兆しが見えてきた。

 第1クオーター(Q)でいきなり6失点する苦しいスタートだったが、終了間際に同点に追いつき、勢いに乗った。第2Q序盤に藤田浩司(25)のシュートで逆転すると、その後はアンジェロ・チョルのダンクシュートなど16連続得点。一気に突き放して試合を決めた。

 第3Q以降は守備面での課題を露呈し、相手の速攻を許す場面も多かったが、得点源のオルー・アシャオル(29)がプロ生活で自己最多となる38得点。11リバウンドを含め、攻守でチームを導いた。アシャオルは「ホームで2連勝したので、とても気分が良い。今までは今季の奈良戦で挙げた33得点が最高。フリースローも何も考えずにシュートを打つ気持ちで決めた」と喜んだ。

 次節は11日から山形ワイヴァンズとアウェーで2連戦となる。外国人とのコミュニケーションを密にとって連係を深めてきた司令塔の志村雅彦(34)は「11月はしっかり連勝できないといけない。まずは山形から2つとって帰ってくることが目標。オルー(アシャオル)は走ったり、リバウンドをとったり、勢いをつけてくれているので助かっている」。仲間をたたえつつも、最大目標に向け、気を引き締め直した。