左股関節の疲労骨折から320日ぶりに実戦復帰した宮原知子(19=関大)が65・05点の6位に入った。冒頭の連続ジャンプは3回転ルッツが回転不足となり、冷静に3回転ではなく2回転のトーループを付けてまとめた。3回転ループ、ダブルアクセル(2回転半)はきっちりと決め、3つのスピンは全てレベル4の最高評価だった。

 大声援に包まれて昨年12月の全日本選手権以来となる演技を終えた宮原は「自分のベストではないけれど、ここまでやってきた中ではまずまず。でも悔しい方が大きいです」と総括。思ったほど緊張はなく「自分が想像しているより、気持ちよく滑れた。演技自体は納得いっていないけれど、悪いスタートじゃない」と振り返る。11日のフリーに向けては「次につながる試合にしたい」と意気込んだ。