2020年東京五輪・パラリンピックのメダルを都市鉱山から造る取り組みで21日、都庁でイベントが行われ、東京都の小池百合子知事、08年北京五輪競泳平泳ぎ100、200メートルで連覇を果たした北島康介氏、大会組織委の遠藤利明会長代行らが出席した、

 携帯電話や携帯ゲーム機などの小型家電28品目を今年2月から回収を始めた。8月までに全国参加自治体では約536トン、NTTドコモは約130万台の携帯電話を回収した。小池氏は「良い出だしだが、スピードアップが必要」と話し、関係者に聞いたという北島氏も「全然足りていないようだ」と、回収に苦戦している。

 必要な台数は携帯電話にすると約2000万個。それで金、銀、銅メダルを5000個を造る。小池氏は「集まり具合では少し軽くするかも」とジョークを飛ばしたが、19年春の回収期限まで道のりは険しい。

 そのために、年末を迎えるタイミングで「パワーアップイベント」と題してPR。小池氏は「師走の大掃除の季節。携帯やパソコンなど、中にはいらないものもいっぱいある」と話し、回収への協力を訴えた。北島氏もメダリストの仲間らに声を掛け「パソコン100台はなんとしても回収したい」と自身に責任を課した。