スポーツ庁の鈴木大地長官(50)が21日、2020年東京五輪・パラリンピックのメダルラッシュへゲキを飛ばした。

 東京・北区の味の素ナショナルトレセン(NTC)などで行われた「ハイパフォーマンススポーツ・カンファレンス」の冒頭であいさつ。「東京五輪で国別金メダル数3位に入るには、10競技で金をとる必要がある」と話した。

 64年東京五輪で日本は16個の金メダルをとったが、鈴木長官は「当時は種目数が少なく、獲得率は9・8%。20年大会に当てはめれば30個を越える」と、163から339に倍増した種目数に着目。さらに「リオの金メダルは競泳、柔道、体操、レスリングの『御四家』とバドミントンの5競技だけ。日本は得意競技が限られているが、これを倍にしないと」と説明した。

 「我々からメダル数など目標は掲げない」と話しながらも「JOCとJPCの目標達成を全面的にサポートする」と宣言。国際競技力向上のために整備するNTCと国立スポーツ科学センター(JISS)の「ハイパフォーマンスセンター」に期待していた。

 同カンファレンスは、これまで個別に行われていた国際会議を統合し「『世界で勝つ』を集める」をテーマに22日まで開催。トップアスリートやコーチ、競技団体、大学、企業の関係者らが情報を共有し、さらなる競技力向上を目指す。