Bリーグ2部(B2)東地区4位の仙台89ERS柳川龍之介主将(26)が新スタイルでの巻き返しへ意欲を見せた。シーズン開幕当初に掲げていた「60点台に抑えるバスケ」から「100点を取るバスケ」に方針転換して臨んだ前節のホーム金沢戦は1勝1敗。そこで露呈した課題も修正して、戦い方を確立する。

 21日、仙台市内で約2時間の調整を終えた柳川は「今までよりアップテンポに攻められた。日本人の得点も伸びているし、手応えは良かった」と金沢との2試合を振り返った。勝利した1戦目は75-67。敗れた2戦目は85-97と2試合とも目標の100点には届かなかったが、2戦目は柳川がキャリアハイとなる29得点を記録。「たまたま自分にパスが集中した結果。日本人選手もバランスよく力があるので、全員が結果を出せるように」と主将自ら、新スタイルへの適応力を発揮した。その上で、「走る量が増え、体力的には相当きつい。全員でうまくタイムシェア(出場時間を分け合う)していかなければいけない」と課題を挙げた。

 18日の1戦目、ここまでチーム最多得点を記録しているオルー・アシャオル(29)が左膝を負傷して戦線離脱。復帰時期は未定だが、今後さらに厳しい戦いが予想される。柳川は「みんなが成長するチャンス。日本人で補って、レベルアップしてオルーを迎えたい」と言い、「厳しい状況だが、まだまだチャンスはある。早く自分たちのバスケを確立させること」と前を向いた。【林野智】