レバンガ北海道が中地区2位の三遠ネオフェニックスを69-64で撃破し、今季2度目の3連勝でNBL時代の13-14年シーズン以来4季ぶりの年内勝ち越しを決めた。ベテラン桜井良太(34)が終盤に同点とだめ押しシュートを決めるなど勝負強さを発揮。入団3季目の牧全(25)が今季自己最多の11点でMVPに輝き「うれしい!」と3664人のファンに向かって雄たけびを上げた。

 明らかにファンがチームの背中を押した。ごう音のようなブーイングで、三遠スコット・モリソン(31)は、第2クオーター(Q)で5度(記録は4度)も連続でフリースローを外した。「このチームのファンはとにかく熱い。気持ちに応えないと」と桜井。ルーズボールには全身で飛び込み、1点差に迫られた4Qには、3点シュートを鮮やかに放り込み突き放した。

 今日30日、同じ三遠と年内最終戦を戦う。プレーオフ出場圏内の東地区4位浮上の可能性もある大事な試合だ。「連勝のまま正月を迎えたい」と水野宏太監督(35)。桜井は「年明けの東地区との直接対決までは負けられない」と、今季最長タイ4連勝へ、気持ちを高ぶらせた。【中島洋尚】