女子の16歳、岩渕麗楽(キララクエストク)はスロープスタイルで初めてW杯の表彰台に立った。それでもガサー(オーストリア)や鬼塚ら強豪が欠場した今大会は優勝を狙っていただけに「満足のいく滑りができなかったので悔しい」と喜びは薄かった。2回目まではトップ。3回目もそつなくまとめたが、得点は伸びず、逆転を許した。「満足のいく滑りができなかったので悔しい。悪い天気でも実力を出し切れないのは自分の甘いところ」と反省した。

 ただ出場資格にわずかに足りていなかった平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)には大きく前進した。今大会前まで岩渕は、16年7月1日~18年1月21日のW杯や世界選手権などで獲得したポイントで31位だったが、これで五輪出場資格を満たす30位以内に浮上することが確実となった。昨年12月にはビッグエアでW杯を制した高校1年生は、今大会で優勝を逃した悔しさを大舞台で晴らす。