メルセデスAMGのルイス・ハミルトン(33)が今季初優勝を挙げた。

 レースをリードしたのはポールポジションからスタートしたフェラーリのセバスチャン・フェッテルで、ハミルトンはむしろブレーキをロックさせてタイヤを傷めるミスを犯し、早めのピットストップを強いられた。しかしレース終盤にレッドブル同士の接触事故が起きてセーフティカーが導入されると、ピットストップを遅らせていたバルテリ・ボッタスがタイムロスなくこれを済ませて首位に浮上。

 レース再開後に首位奪還を狙ったベッテルは逆にブレーキをロックさせてタイヤを傷めてしまい、4位に後退してしまった。これで勝利は確実と思われたボッタスだったが、コース上に落ちていた破片を踏んでタイヤがバーストしリタイア。結果的にハミルトンに勝利が転がり込むこととなった。2位には6番グリッドから追い上げたキミ・ライコネン、3位にはフォースインディアのセルジオ・ペレスが入り2016年のここバクー以来となる表彰台を獲得した。

 「今日勝てたのは本当に幸運だったと思う。こうして表彰台の真ん中に立っているのが変な気分だけど、最後まで諦めることなくプッシュし続けたのが良かったんだと思う」(ハミルトン)

 トロロッソ・ホンダ勢はペースが伸び悩み、最後のセーフティカー明けに入賞圏を争ったピエール・ガスリーはケビン・マグヌッセンに幅寄せされて後退し12位、代わって前に出たブレンドン・ハートリーが辛くも10位でフィニッシュし自身初入賞を果たした。(米家峰起通信員)