卓球の世界選手権団体戦で3大会連続となる銀メダルを獲得した女子日本代表が8日、スウェーデンから帰国し、成田空港近くのホテルで会見した。

 石川佳純(25=全農)は初の主将の大役に「不安もあった」という。打倒中国はならなかったが「自分自身が大会を通して成長させてもらえた」と話した。準決勝では急きょ誕生した南北合同チーム「コリア」と対戦するなど、想定外の事態もあったが、結果を残した。「1戦1戦チームワークよく戦えた。いい雰囲気の中で試合を重ね、チームワークが上がっていった。(日本代表メンバーの)5人で戦えたからのチームワーク」と周囲に感謝した。

 伊藤美誠(17=スターツ)は中国との決勝では元世界ランク1位の劉詩ブン(雨カンムリに文の旧字体)に3-2で勝利するなど存在感を示した。「勝ったのはビックリした」と言いながら「ラリーで勝てたのは自信になった。(今後も)中国人選手に何度でも勝てるようになりたい」と力を込めた。

 平野美宇(18=日本生命)は「銀メダルを獲得できてよかったが、金メダルを目指していたので、反省と課題が残る世界選手権となった」と語った。47年ぶりとなる優勝が懸かった決勝では第2、4試合とストレートで屈しただけに「実力がまだまだ足りない。(中国選手と)自分との距離を感じることができた。早いスピードで成長して、あと2年でどれだけ追いつけるかが大事」と糧にしていた。【上田悠太】